ご予約・お問合せ年齢：６０歳 性別：女性 職業：主婦
【傷病名】
筋筋膜性腰痛
【主訴】
ここ２週間、前にかがむと左の腰部に痛みが出る。
動き始めは良いのだが、家事をしていると徐々に痛みが強くなっていくそう。
地元の整形外科を受診して椎間板ヘルニアと診断され、痛み止めと湿布を処方された。
しかし症状は改善せず来院に至った。
【検査】
アライメント：スウェーバック
前屈（＋＋）伸展（±）
回旋R（＋＋）L（±）
側屈R（＋）L（ー）
また各種徒手検査により下肢後面の伸張性不足を確認。
圧痛：左腰腸肋筋
【施術】
腰腸肋筋の滑走操作
ハムストリングス、下腿三頭筋のストレッチングを実施
胸椎伸展誘導
【再検査】
前屈VAS１０→２
１ヶ月胸椎伸展運動、下肢後面のストレッチングを実施し
痛みは消失。
【考察】
まずヘルニア由来の椎間板性疼痛なのであれば即時的な変化を出すことは
困難であるし、基本的には片側性の痛みではなく脊髄洞神経の機能解剖を
考えると両側性に生じる可能性が高い。
以上のことからヘルニアと現状の痛みの因果関係の薄さが疑われる。
前屈動作を考える際に必要な動きが大きく分けて２つある。
①腰椎が屈曲する②骨盤が前傾する
この患者さんの場合、下肢後面の伸張性不足があり、骨盤の前傾運動を
阻害していたため、腰椎に過可動性が求められ結果的に左腰腸肋筋の
筋性疼痛が生じていた。
動作を遂行する上で必要な動きを一つ一つ出していけば症状は寛解する。
岡山市南区泉田院
岡山市中区東山院
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