鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の症状と治療
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このページでは、股関節の症状の一つである鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の症状と治療方法を紹介しています。
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の症状
圧痛、運動痛、時に鼠径部や大腿内側(内転筋付着部)、下腹部にまで放散する疼痛が特有です。
慢性化すると鼠径部が常に痛みます。特に下肢を伸展して挙上、外転する動作で誘発されやすく、股関節の可動域制限、筋力低下が見られます。
サッカーが好発で大半を占め、陸上競技中・長距離、ラグビー、ホッケー、ウェイトリフティングなどで20歳前後の男子選手に多く発生します。
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)のチェックリスト
- 鼡径部に圧痛がある
- 走った際に鼡径部の痛み
- キック動作で鼠蹊部が痛む
- 股関節が痛くて歩きにくい
- 起き上がりの際に鼡径部の痛み
- 股関節のストレッチをすると鼡径部が痛む
- スポーツをすると鼡径部が痛む
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の原因
・股関節の硬さ
・内転筋の柔軟性低下
・内転筋の癒着、滑走が悪い
・股関節外転筋(中臀筋筋力不足)
・体幹筋力の不足
・過剰な練習量
・無理な体勢でのキック動作
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)とは【症候群】ですのでいろいろな症状の総称です。
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)をさらに細かく分類すると以下の病態となります。
①内転筋(長内転筋)
②内転筋(恥骨筋)
③大腿直筋(反回頭)
④腸腰筋
⑤腹斜筋(外腹斜筋)
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の症状は、年齢によって原因が異なります。
【アスリート】
股関節(鼡径部)まわりの筋肉が硬くなり、股関節(鼡径部)の可動域が悪くなっている方が多いです。
股関節(鼡径部)の可動域が悪いまま、過度な練習や無理な体勢(フォーム)での練習を続けることで内転筋にストレスがかかり鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)になってしまいます。
【中高年】
年齢を重ねた方で股関節(鼡径部)の痛みを訴える方の特徴にはこのようなものがあります。
①体重の増加
②臀筋(中臀筋)の筋力不足
③股関節全面の筋肉の滑走性が悪い
ジール整骨院では、年齢やスポーツ特性を考慮しながら治療計画を練ることを重要視しています。
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の治療
1.徒手検査・画像診断装置
①徒手検査
股関節の硬さを検査するためのテストを行います。
この他、股関節の屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋といった動きの検査も行います。
②画像診断装置
超音波画像診断装置を用いて、股関節(鼡径部)まわりの組織の炎症や、筋肉の癒着を調べます。
※こちらは、ジール整骨院|泉田院にのみ設置しております※
※超音波画像診断装置で炎症反応があれば赤くなります※
画像診断を行うことで、【積極的な治療を行う時期か、そうでない時期か】を見極めることができます。
炎症が強い場合は『コンビネーション治療器』を活用します。
2.物理療法
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
当院の超音波・電気治療器具について詳しくはこちら
3.徒手療法・保護固定・運動療法
①徒手療法
炎症がおさまった後に筋肉は『癒着』します。
『癒着』とは筋肉どうしがくっつくことにより痛みを訴えることです。
癒着に関しては、筋肉の滑走を良くすることが重要です。
筋マッサージやストレッチや筋膜リリースを行います。
また物理療法で熱を持たせた状態で治療するのも効果的です。(2の物理療法を行います)
②保護・固定
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)には、筋力をサポートするテーピングが効果的です。
内転筋由来の痛みについては、テーピングにより痛みが軽減する方が多いです。
※テーピングは根本治療にはなりません。 股関節の硬さを取る治療をしつつ、サポートとして行うことで治癒や競技復帰を早める目的で行います。
③運動療法
股関節(鼡径部)周囲の可動域を改善できたら、再発予防のための運動療法を行います。
エクササイズ(筋力トレーニング)が効果的です。
患者さまによってどの部位の筋力低下が起きているかは異なるので一概には言えませんが、
殿筋(お尻の筋肉)、腹筋、体幹のエクササイズを行うことで、安定したフォームを作ることができ、予防になります。
まとめorさいごに
この疾患は股関節の痛みの総称でもあり前述したようにさまざまの病態があります。
痛みを引き起こしている部分が股関節の前面でも原因は他の部部にあることもあります。
例えば股関節の後面の緊張が強く、大腿骨が前側に押し出されてその影響により
股関節前面で筋肉の挟み込みが起こり痛みを出したりします。
簡単にいうと筋肉の緊張のにより関節がずれてしまい、
それが痛みの原因になってしまうということです。
ですので痛みが起きている部分を改善するだけでは十分な治療とは言えません。
ですので自分の関節がどの様になっているかを知り、きちんとしたケアを受けたりセルフケアを行う必要があります。