オスグッド・シュラッター病|玉野市ジール整骨院
オスグッド・シュラッター病の症状と治療|玉野市ジール整骨院
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このページでは、膝の症状の一つであるオスグッド・シュラッター病の症状と治療方法を紹介しています。
オスグッド・シュラッター病の症状|玉野市ジール整骨院
オスグッド・シュラッター病とは、スポーツを活発に行う発育期の男児にみることが多い病気のひとつを指します。
膝に負担がかかるスポーツにより発症し、膝の下に痛みを伴う隆起が生じます。
この部分が赤く腫れたり、熱を持ったりします。
スポーツ活動を継続することで膝の症状が増悪することが懸念されるため、病状に応じてスポーツを中断します。
【急性期】
▶︎痛みが出て2w以内は練習休み
【慢性期】
▶︎痛みが出て2w以上は練習しながら、治療する
※試合など状況によって治療計画に変更があります。
オスグッド・シュラッター病のチェックリスト|玉野市ジール整骨院
- 成長期の男児に多い
- 膝の前面に痛み
- 運動すると痛くなり休むと治る
- 歩行・ランニング時に痛む
- 痛みがある場所が膨隆している
- 悪化すると安静時でもズキズキ痛む
- 屈伸で膝の下が痛い
- 正座ができない
オスグッド・シュラッター病の原因|玉野市ジール整骨院
10〜15歳ではまだ成長軟骨がある状態です。
この部分に強い牽引力が加わると、まだ癒合していない骨を牽引してしまうため、成長軟骨部が剥離をしてしまいます。
これによって炎症反応が起き、痛みがでてきます。
この成長軟骨を牽引するのは大腿四頭筋です。
大腿四頭筋は膝蓋骨(膝のお皿)を経由して、脛骨粗面に付着しています。
同筋肉は膝の曲げ伸ばしをするときに重要な役割を担っています。
①大腿前面の筋肉の過負荷
大腿前面(大腿直筋)を過剰に使ってしまうと付着部の脛骨粗面部に炎症を起こしやすくなってしまいます。
②大腿前面の筋肉の柔軟性低下
大腿前面(大腿直筋)の柔軟性の低下によって脛骨粗面に付着している牽引力が上がってしまいます。
③拮抗筋(ハムストリングスの筋出力の低下)
大腿直筋が優位になり、ハムストリングス低下=大腿全面の負荷が向上→結果として炎症反応が起こります。
④不良姿勢(後方重心=猫背)
猫背など姿勢不良があると、身体の重心が後方に移動してしまいます。
それ以上後方にずれないように、太もも前の筋肉が過剰に働くことになってしまいます。
⑤骨の成長、筋肉の柔軟性、筋力のアンバランス
骨の成長が早い(1年で5cm)以上伸びると、筋肉も同じように伸張されます。
特に大腿直筋がある大腿部は人体で一番成長する骨とも言われてます。
骨の成長、筋肉の伸張により脛骨粗面への牽引力が強まり炎症を引き起こします。
⑥誤ったストレッチをしている
特にオスグッド・シュラッター病の方は、膝を完全に曲げるストレッチは禁忌です。
膝を完全に曲げてしまうと脛骨粗面への牽引力が上がり、良かれと思っているストレッチがついつい治癒を遅らせている可能性があります。
オスグッド・シュラッター病の治療|玉野市ジール整骨院
【オスグット・シュラッター病の治療ポイント】
①脛骨粗面が炎症しているか?
②疼痛の閾値を下げる
③鎮痛効果、治癒を促進しているか?
④治療するポイントは適切か?
⑤適切な運動指導ができているか?
⑥適切な食事指導ができているか?
①脛骨粗面が炎症しているか?
当院では超音波画像診断装置を活用し組織の炎症があるかを判断します。
また脛骨粗面が『分離』しているかも画像で判断することができます。
②疼痛の閾値を下げる
→鎮痛効果・治癒促進のための物理療法を行います。
まずは局所への施術を行います。
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
④治療するポイント
オスグットの場合いくつか種類があり、
・大腿直筋の硬さの問題
・膝蓋骨(膝のお皿)の可動性の問題
・ハムストリングスの筋力不足
・膝のねじれからくる問題
・後方重心になる問題
・足関節のねじれ問題
これらをチェックして患者さま一人ひとりの状態に合わせた局所へのアプローチを行います。
⑤適切な運動指導ができているか?
オスグットの治療はストレッチが多いですが、アスリートに多い疾患なのでトレーニングをしなければ運動をして再発のリスクがかなり高いです。
ジール整骨院では、ハムストリングのトレーニングを積極的に行います。
このハムストリングスのトレーニングについても、効果的に行うポイントがあり、患者さまにお伝えします。
⑥適切な食事指導
組織がどういった状態になっているかによって、必要な栄養素がそれぞれあります。
外からの治療ももちろん重要ですが、特に成長期などは身体を作る材料になる栄養素も大切です。
▶︎骨が剥離している場合
骨に対して=カルシウムを摂取
▶︎組織が炎症している場合
腱の修復=タンパク質が必要
まとめorさいごに|玉野市ジール整骨院
オスグッド・シュラッター病では、同じ練習をしているのになぜその選手がオスグッドになるのか?
注目すべきは、これまでに説明したような内容で、【筋肉、硬さ、食事、動作】など複数の原因が組み合わさって起こる問題です。
これらを画像診断、徒手検査、動作分析によって「どれがその患者さまの主要な問題点か?」を見つけ、痛みを取る治療と再発予防を行います。
またオスグットの治療で一番のポイントは、『ホームエクササイズ』です。
患者さま一人ひとりの痛みの状態に合った、適切なホームエクササイズを覚えることが治癒への近道です。